品川区立浅間台小学校 校内研究 言語能力と論理的課題解決力の向上

 
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平成24年度 校内研究について

  • pdfファイルはこちら→ 自信をもって自分の将来像を語れる児童の育成 4月2日作成
  • (1) 主題

    「自信をもって自分の将来像を語れる児童の育成」(東海Gの目標)
            〜学校図書館を活用した言語能力と論理的課題解決力の向上〜

    (2) ねらい・目的

    各教科等において言語活動を充実するためには、教育活動全体を通じた読書活動の推進や学校図書館の計画的な活用が不可欠である。
    そこで、どの学校でも言語能力を高めることができるよう、学校図書館教育カリキュラムの作成を行う。
    また、カリキュラムを基にして学校図書館の機能(読書センター、情報センター、学習センター)と民間司書スタッフや中央図書館と の連携、区・都の研究部会と指導法の情報などを十分生かせるネットワークを構築し、実践報告を行う。

    (3) 推進組織について

    @ 校内研究推進委員会…各学年団より代表1名と校長、副校長、主幹教諭

    運営…低・中・高学年部会、授業部、資料部、情報処理部等の部会に分けて、言語能力を向上させるための実践授業(全員が自分の担当教科で授業研究)や実施方法(講師を招いてテーマを決めて授業研究や協議会等)を行い、結果を分析・考察し、より良い計画を立て実践していく。
       ・児童を取り巻く言語環境の整備と教材開発。
       ・各教科等における計画的な言語活動の位置付け。

    A 図書館教育推進委員会…国語担当、図書館担当、司書教諭、校長、副校長、主幹教諭

       ・読書活動の推進
       ・系統的な言語活動の実施を支えるための学校図書館を活用した教育活動の計画と運営    ・論理的思考を育てるための学校図書館を活用した授業案、ワークシートの作成

    B 学力向上委員会…各学年団より代表1名

       ・国・都・区・校内の学力調査による学力と言語能力との相関関係を調査する。

    C 言語能力向上推進委員会…@ABの委員長と校長、副校長、主幹教諭

       ・P-D- C- Aマネジメントを行う。
       ・区立図書館や区小中教育会図書館部会、家庭との効果的な連携の在り方を探り、校内で言語能力を向上させる様々な取組を考えていく。

    D 区・都の図書館研究会と毎月1回の会合をもち、全教員が読書活動を効果的に体験させるための手法(読み聞かせ、ブックトーク、調べ学習、アニマシオン等)を習得する。


    E 「品川区子ども読書推進計画」に基づいた「品川区図書館教育ネットワーク会議」を設置し、年1回、図書館教育の運営についての会議を行う。


    F 学校図書館を活用した授業をサポートする「学校図書館支援センター」の設置に向けた会議を行う。

    (4)3年間の活動計画

    平成23年の都の学力調査(国語)の結果では、「長い文章を読んで内容を把握することや「情報を処理して判断すること」に課題があることが分かった。
    また、「教科の読み解く力」の国語と算数では「意図や背景、理由を理解・解釈・推論して解決する力(論理的に考える力)」の正答率は41%と極めて低い値を示している。

    本校の児童は、読書体験など個人の生活体験による学力(言語能力)差が大きい。また基 礎的な言語事項(語句・語彙、文法)が身に付いていないため、論理的に考え、表現する力 が不足している。そのため、言語能力の低い児童は各教科でも言語事項の読解や応用力で躓 き、学力が低くなることが分かった。

    学力向上のためには、言語能力の向上が欠かせない。そこで、本校では、学校図書館の機 (読書センター、情報センター、学習センター)を充実させ、各教科等の授業の中で効果 的に活用することで、言語能力を高めていく。また、民間の司書スタッフや中央図書館、区・都の研究部会と連携を図り、ネットワークを構築することで、様々な具体的な言語活動の指 導事例を参考にし、効果的な指導を行う。各教科等の言語活動を充実させることで、聞く、話す、書く、読む力等の基礎的・基本的な力を身に付け、これらを活用して課題解決をする ための論理的な思考力、判断力、表現力等の能力の育成を効果的に図っていく。

    また、小中一貫教育を推進している共同グループ(東海中グループ)の指導目標「論理的 に問題を解決する、知識・技術を身に付ける」も関連させて、15歳の姿として「自信をも って自分の生き方を語れる子」に育てていけるようにしていく。

    思考力を高め、論理的言語事項を身に付けるために、授業時間内に読書活動の時間を教育課程に位置付け、読み聞かせ、ブックトーク、アニマシオン等の手法により効果的に読書活 動を体験させる指導を週1回程度設けたり、読書活動を動機付ける単元指導や図書資料等を活用した調べ学習を学期1回程度系統的に位置付けたりして、児童・生徒の読書習慣を身に付けさせる。

    その他、土曜日に年に15時間程度の国語の特設時間(裁量の時間)を設け、全学年、課題に応じた習熟度別学習を行う。さらに、月に1回、習熟の十分でない児童に対し、学習ボ ランティアによる国語の補習授業を行う。また、辞書は全ての教科学習で活用し、分からない語句については、常に辞書を活用することを習慣化させていく。その他、各教科で、ノー トに分かりやすくメモや内容をまとめて書くことや高学年は自分の考えを分かりやすく相手に伝えるディベート等を実施していく。

    ア、第1年次(平成24年4月〜25年3月)

        ・言語活動の充実に関する基本的な考え方についての講演
        ・言語活動の充実を図るための事例収集や実践事例の講演
        ・言語活動の充実を図るために、これまで行ってきた各教科等での言語活動の把握と検証。
        ・学校図書館を活用し、読書意欲を高めるための様々な手法、調べ学習の方法についての教員の研修
        ・各学年、専科、特別支援学級における授業実践と研究授業
        ・校内での調べ学習コンクールや読書感想文コンクール、作文コンクールへの積極的な応募を進め、校内読書月間、家庭読書月間等、本に親しむ期間を設定していく。

    イ、第2年次(平成25年4月〜26年3月)

        ・各教科等の目標と指導事項との関連、教材や教具についての研究と系統的な指導計画の作成
        ・言語活動を充実させるための計画的な学校図書館利活用と単元の開発
        ・各学年、専科、特別支援学級における授業実践と研究授業
        ・学校、家庭を通じた読書活動の推進
        ・古典を中心にした読書月間、家庭読書週間の定着
        ・校内での調べ学習コンクールや読書感想文コンクール、作文コンクールの実施
        ・言語能力向上マニュアル作成
        ・研究発表会(授業公開、研究成果の中間発表、平成26年2月)
            (学力調査や関連データによる成果と課題。)

    ウ、第3年次(平成26年4月〜3月)

        ・各教科等の目標と指導事項との関連、教材や教具についての研究と系統的な指導計画の検証
        ・2年間の成果と課題を踏まえた各教科等の教材開発
        ・各学年、専科、特別支援学級における授業実践と研究授業
        ・学校、家庭を通じた読書活動の推進・読書月間、家庭読書週間等の定着
        ・調べ学習コンクールや読書感想文コンクール、各種作文コンクールに応募
        ・辞書引きの日常化
        ・研究発表会(平成27年2月)

    2、事業検証の方法及び期待できる成果

    ○言語能力向上の検証方法

       ・各種学力検査(全国・都・区、CRT、漢字検定、その他)の結果による。
       ・「学習クラブ」(問題作成ソフト)を用いて学校独自の学力検査による。
       ・読書量調査、自己評価カード、保護者・地域のアンケート調査による。

    ○期待できる成果

        @ 区内学力調査 国語・算数・社会・理科は80%以上の習熟率で区内5番以内
        A 都・文科省の学力調査も同様
        B 漢字検定6年生卒業期に5級50%
        C 学校内や家庭の言語環境が良化する。
        D 各種コンクールに入賞
        E 読書月間、家庭読書週間等の定着
        F 辞書引きの日常化
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